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咬合低位とは?噛み合わせが低くなるリスクについて

「歯が短くなった気がする」「最近噛みにくい」それは咬合低位かもしれません

「昔より歯がすり減ってきた気がする」
「被せ物が何度も壊れる」
「しっかり噛めない」
「顎が疲れやすい」

このようなお悩みの背景に、“咬合低位(こうごうていい)”という状態が関係していることがあります。
咬合低位とは、歯のすり減りや欠損などによって、本来あるべき噛み合わせの高さが失われている状態を指します。
一見すると単なる「歯の摩耗」に見えることもありますが、実際にはお口全体のバランスに大きく関わる重要な問題です。
そして、咬合低位が進行すると、

• 被せ物が壊れやすい
• 歯が割れる
• インプラントに負担がかかる
• 顎や筋肉に負担がかかる

といったトラブルにつながることもあります。
今回は、咬合低位とはどのような状態なのか、なぜ噛み合わせの高さが重要なのかについて解説します。

咬合低位とは?

「咬合」とは噛み合わせのことです。
私たちの歯は、本来ある程度の高さを保ちながら、上下の歯がバランスよく接触しています。
しかし、

• 歯ぎしり
• 食いしばり
• 虫歯
• 歯周病
• 抜歯
• 被せ物の繰り返し

などによって歯がすり減ったり、失われたりすると、少しずつ噛み合わせの高さが低くなっていきます。
これが「咬合低位」です。
特に、長年にわたって歯科治療を繰り返している方では、気づかないうちに噛み合わせが変化していることも少なくありません。

なぜ噛み合わせの高さが重要なのでしょうか

噛み合わせの高さは、単に「見た目」だけの問題ではありません。
歯や顎、筋肉は、適切な高さの中でバランスを保ちながら機能しています。
しかし、咬合低位になると、本来とは異なる位置で噛むようになります。
すると、一部の歯だけに強い負担が集中しやすくなり、

• 歯が欠ける
• 被せ物が割れる
• 詰め物が外れる
• 歯周病が悪化する

といった問題が起こることがあります。
また、噛み合わせが低くなることで、顎関節や筋肉にも負担がかかりやすくなります。
その結果、

• 顎が疲れる
• 噛みにくい
• 食事に時間がかかる
• 顎関節に違和感がある

といった症状につながるケースもあります。

咬合低位は少しずつ進行することがあります

咬合低位の特徴のひとつは、「急に起こるわけではない」という点です。
歯は何十年も使い続けるものです。
その間に少しずつすり減り、治療を繰り返し、噛み方も変化していきます。
そのため、多くの方は“今の噛み合わせ”に慣れてしまっています。
しかし実際には、

• 歯の高さが低くなっている
• 顔貌が変化している
• 噛む位置がズレている

こともあります。
特に、

• 奥歯を失っている
• 歯ぎしりが強い
• 被せ物が多い
• 歯が短くなっている

といった方では、咬合低位が進行しているケースもあります。

「削って合わせる」だけでは改善しないことがあります

被せ物や詰め物の治療では、「噛み合わせを調整する」という処置が行われます。
もちろん必要な調整ではありますが、咬合低位が進行している場合には、“その場だけ合わせる”という考え方では根本的な改善にならないことがあります。
例えば、噛み合わせが低くなった状態のまま新しい被せ物を入れると、全体のバランスが崩れたままになってしまうことがあります。
その結果、

• 被せ物が再び壊れる
• 他の歯に負担がかかる
• 再治療を繰り返す

といった問題につながることがあります。
だからこそ重要なのが、「本来あるべき噛み合わせの高さ」を考えながら、お口全体を見ていくことです。

咬合低位では全顎的な診断が重要になります

咬合低位が疑われる場合には、1本単位ではなく、“お口全体”を診断することが重要になります。
例えば、

• どこで噛んでいるのか
• 歯のすり減り方
• 顎の位置
• 筋肉への負担
• 残っている歯の状態

などを総合的に確認していきます。
必要に応じて、

• 仮歯による咬合調整
• セラミック治療
• インプラント治療
• 全顎的な補綴治療

などを組み合わせながら、噛み合わせを再構築していくこともあります。
特に重要なのは、“見た目だけを整える”のではなく、「長く安定して噛める状態」を目指すことです。

インプラントやセラミックにも影響することがあります

咬合低位は、天然歯だけの問題ではありません。
例えば、噛み合わせが不安定なままインプラント治療を行うと、インプラントに過剰な負担が集中することがあります。
また、セラミック治療でも、噛み合わせの設計が不十分だと、

• セラミックが割れる
• 被せ物が外れる
• 再治療が必要になる

といった問題が起こることがあります。
そのため、インプラントや補綴治療では、「何を入れるか」だけではなく、“どのように噛ませるか”が非常に重要になります。

「しっかり噛める状態」を長く維持するために

咬合低位は、単なる歯のすり減りではありません。
お口全体のバランスや、将来的な安定性にも関わる重要な問題です。
特に、

「被せ物が何度も壊れる」
「歯がすり減ってきた」
「噛みにくい」
「顎が疲れる」

といった症状がある場合には、噛み合わせそのものに問題がある可能性もあります。
歯科治療で本当に大切なのは、単に歯を修復することではありません。
これから先も、安心して噛み続けられる状態をつくることです。
だからこそ、噛み合わせの高さやお口全体のバランスを考えながら治療を行うことが重要になります。
当院ではこれらの行為をオーラルリセットと提唱し、診療の基本としていきます。

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