はじめに
「昔治療した差し歯が浮いて見える」「口を開けると色が合っていなくて不自然」――こうしたお悩みを抱える患者様は少なくありません。
特に数十年前の差し歯は、当時の技術や素材によって作られており、現在のセラミック補綴とは大きな違いがあります。
本コラムでは、昔の差し歯が不自然に見えてしまう理由と、最新のセラミック補綴で得られる自然な仕上がりについて解説します。
昔の差し歯が不自然に見える理由
金属フレームの透け
従来の差し歯(メタルボンド)は内側に金属を使用しているため、歯ぐきの境目に黒ずみ(ブラックマージン)が出たり、光の透過性がなく不自然に見えることがあります。
経年劣化による変色
表面のレジンや古いセラミックは、時間の経過とともに黄ばみやくすみが生じます。周囲の天然歯はホワイトニングなどで白く保たれていても、差し歯だけ色が浮いてしまうケースが多く見られます。
形態設計の違い
昔の差し歯は「とりあえず形を作る」ことが優先されており、歯の丸みや透明感、隣の歯との調和が十分に考慮されていないことが多くありました。そのため、笑ったときに「人工的な歯」という印象を与えてしまいます。
最新のセラミック補綴の特徴
金属を使わないオールセラミック
ジルコニアやe.maxに代表される最新のオールセラミックは、金属を一切使わないため、透明感と自然な色合いを実現できます。歯ぐきが下がっても黒い影が出ないのが大きなメリットです。
高度な色調再現
最新のセラミックは、歯の切縁部から歯頸部にかけての微妙な色のグラデーションや、内部の透明感まで再現可能です。周囲の天然歯に合わせてシェードテイキングを行うことで、「どこを治療したのか分からない」仕上がりが可能になります。
強度と耐久性の向上
昔の差し歯は欠けたり割れたりすることが多かったですが、最新のセラミックは強度と耐久性に優れており、長期間美しい状態を維持できます。
不自然な差し歯を改善する流れ
診査とプランニング
現在の差し歯の状態を確認し、土台や歯根の状態も含めて評価します。場合によっては金属の土台をファイバーコアに置き換えることもあります。
仮歯での確認
最終的なセラミックを入れる前に、仮歯で形態や色のバランスを確認します。生活の中で違和感がないかをチェックし、必要に応じて微調整を行います。
セラミック補綴の装着
患者様と歯科技工士が一緒に色や質感を確認しながら仕上げることで、自然な見た目に仕上げます。
ブランパ梅田デンタルクリニックの取り組み
1dayセラミックで短期間の改善も可能
当院では即日治療に対応しており、古い差し歯を外してから新しいセラミックを装着するまでを最短1日で完了できます。
院内技工士との密な連携
技工士が常駐しているため、患者様の口元や顔貌を直接確認しながら補綴物を製作します。微妙な色調や形態の調整もその場で行えるのが大きな強みです。
まとめ
昔の差し歯が不自然に見える原因は、金属使用による透けや変色、形態設計の不十分さにあります。
最新のオールセラミック補綴では、これらの問題を解消し、自然で美しい口元を取り戻すことが可能です。
ブランパ梅田デンタルクリニックでは、即日対応と高精度な設計を組み合わせ、患者様の理想の笑顔を叶える治療をご提供しています。古い差し歯が気になる方は、ぜひご相談ください。