差し歯の色が周囲の歯と合っていない:セラミックで自然な見た目に戻すには

はじめに

「差し歯の色が周囲の歯と合っていない」「口を開けると治療した部分だけ浮いて見える」――このようなお悩みは非常に多く寄せられます。
審美性を重視する前歯部では、わずかな色調の違いでも不自然さが目立ってしまいます。

本コラムでは、差し歯の色が合わない原因と、それを自然な見た目に戻すためのセラミック治療について解説します。

差し歯の色が合わない原因

古い補綴物の経年変化

古いレジン前装冠やメタルボンドクラウンは、時間の経過とともに変色し、周囲の歯との色の差が大きくなります。

素材の限界

昔の差し歯は光透過性に乏しく、天然歯特有の透明感を再現できなかったため、人工的に見えてしまうケースが多くありました。

シェード選択の不十分さ

歯の色は単純な「白」ではなく、切縁・中央・歯頸部で微妙に異なります。シェードテイキングが不十分だと、仕上がりが周囲と調和しません。

土台(金属コア)の影響

金属製の土台を使用していると、光が遮断され、補綴物全体が暗く見える原因になります。

セラミックで自然な見た目に戻す方法

オールセラミッククラウン

ジルコニアやe.maxなどのオールセラミックは、金属を使わないため光透過性に優れ、天然歯の透明感を再現できます。

ファイバーコアの使用

土台を金属からファイバーコアに置き換えることで、セラミック本来の美しさを最大限に引き出すことが可能です。

シェードマップによる色合わせ

単なる色番号ではなく、部位ごとの色の違いや透明感を記録する「シェードマップ」を活用し、口腔内写真と合わせて最適な色調を再現します。

院内技工士による築盛

熟練した技工士が、層ごとにセラミックを築盛することで、微妙なグラデーションや表面性状を再現できます。これにより「治療した歯」と分からない自然な仕上がりを実現します。

治療の流れ

古い補綴物の除去

色が合わない差し歯を外し、土台や歯質の状態を確認します。

仮歯での確認

最終的なセラミックを入れる前に、仮歯で形態や色調を確認します。生活の中で不自然さがないかをチェックできる重要なステップです。

セラミッククラウンの装着

患者様と技工士が一緒に色や透明感を確認しながら仕上げ、最終的に装着します。

ブランパ梅田デンタルクリニックでの対応

1dayセラミック治療

当院では、差し歯の再治療を最短1日で完了可能です。即日で不自然な差し歯を改善できるため、短期間で美しい口元を取り戻せます。

院内技工士との連携

常駐する技工士と歯科医師が連携し、患者様の口元を直接確認しながら色調・質感を調整します。これにより、自然で周囲に溶け込む仕上がりを実現できます。

まとめ

差し歯の色が合わない原因は、古い素材や色調選択の不十分さ、金属コアの影響などさまざまです。
最新のオールセラミック治療とファイバーコアの組み合わせ、さらに精密な色調設計によって、自然で美しい仕上がりを実現できます。

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、1dayセラミック治療と院内技工士による調整を組み合わせ、患者様一人ひとりに最適な治療をご提供しています。差し歯の色が気になる方は、ぜひご相談ください。

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