歯が割れて抜歯と言われたときの選択肢:抜歯即時インプラントとセラミック治療の可能性

はじめに

「歯が割れているので抜歯しかありません」と診断され、ショックを受けた経験がある方は少なくありません。確かに歯根まで達する大きな破折では、保存が難しいケースが多いです。しかし、抜歯後の治療法には複数の選択肢があり、その一つが抜歯即時インプラントやセラミック治療です。

本コラムでは、歯が割れてしまった場合の治療判断の流れと、審美性と機能性を両立できる方法について解説します。

歯が割れる原因と見極め

神経を取った歯は脆くなる

神経を抜いた歯は水分量が減少し、強度が下がります。そのため、強い咬合力や外傷で破折しやすくなります。

金属の土台による影響

昔の治療で使われたメタルコア(土台)は硬すぎて、歯の根を内側から割ってしまうリスクがあります。これも破折の大きな要因です。

割れ方による保存可否

歯冠部(歯ぐきより上)だけの亀裂なら、セラミッククラウンでの補修が可能な場合があります。しかし、亀裂が歯根部にまで及ぶと、多くの場合は抜歯が避けられません。

抜歯後の選択肢

抜歯即時インプラント

抜歯と同時にインプラントを埋入する方法です。治療期間を短縮でき、骨や歯ぐきの形態を維持しやすいのが利点です。前歯部では仮歯を装着し、見た目の回復も即日可能なことがあります。

ブリッジ治療

両隣の健康な歯を削って人工歯を支える方法です。比較的短期間で治療できますが、削る歯への負担が大きくなります。

部分入れ歯

最も低侵襲な方法ですが、装着感や見た目の点でインプラントやセラミックには劣ります。

抜歯即時インプラントとセラミックの組み合わせ

前歯の審美性を保つ

インプラント上部構造にセラミックを使用することで、天然歯に近い色調と透明感を再現できます。特にe.maxやジルコニアは、強度と美しさを兼ね備えています。

短期間で機能回復

即時埋入と同時に仮歯をセラミックで製作し、治癒期間中も見た目に配慮できます。治療全体の期間を短くしながらも、最終的に高品質な補綴物を装着できます。

ブランパ梅田デンタルクリニックの対応

院内技工士との連携で精密設計

抜歯直後の歯ぐきや骨の状態を見ながら、歯科医師と歯科技工士が即時インプラントの設計とセラミックの色・形態を決定します。

即日対応の体制

当院ではCAD/CAMを用いた即日治療が可能なため、抜歯から仮歯装着までを1日で行える場合があります。見た目の不安や通院回数を最小限に抑えられます。

まとめ

歯が割れたからといって、すぐに見た目や機能を失うわけではありません。抜歯即時インプラントとセラミック治療の組み合わせにより、短期間で自然な笑顔と咬む力を取り戻すことが可能です。

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、抜歯から補綴まで一貫して対応できる体制を整えております。歯が割れてしまった場合も、諦めずにご相談ください。

  カテゴリ:未分類