「前歯のセラミックで歯ぐきが腫れた!」:よくある原因と審美的に仕上げ直す方法とは

はじめに

「セラミックにした前歯の歯ぐきが腫れてきた」
「治療直後は綺麗だったのに、最近なんとなく違和感がある」
このようなお悩みは、実は少なくありません。

セラミック治療は審美性の高い補綴方法として広く知られていますが、治療の設計や適合精度によっては、時間が経過してから歯ぐきのトラブルを引き起こすことがあります。特に前歯は目立つ部位であり、見た目の美しさだけでなく、歯ぐきとの調和も重要です。

本コラムでは、前歯のセラミック治療で歯ぐきが腫れる原因と、それを審美的に再治療するためのポイントについて解説します。

なぜ歯ぐきが腫れるのか?

マージン設計の不備

セラミックの補綴物と天然歯の境目(マージン)が歯ぐきの中に深く入りすぎていたり、適切にフィットしていない場合、歯肉に慢性的な刺激が加わって炎症を引き起こすことがあります。
特にマージンが歯周ポケット内にあると、清掃が難しくなり、プラークが溜まりやすくなることで歯周病のリスクも高まります。

セメントの残留

補綴物を装着する際に使用した接着用セメントが歯ぐきの中に取り残されると、それが異物反応を起こし、歯肉が腫れたり出血を伴う原因になります。
セメントの除去が不十分な場合は、再治療が必要になるケースもあります。

補綴物の適合不良

セラミッククラウンが歯に正しく適合していない場合、わずかな段差や隙間が炎症の温床となります。これによりプラークが溜まりやすくなり、歯ぐきが慢性的に腫れることがあります。

審美性を保ちながら再治療するには

適切なマージン設定

再治療の際には、補綴物のマージンを歯ぐきのラインに沿って自然にデザインすることが重要です。必要以上に歯肉の中へ侵入しないように設計しつつ、審美性も損なわないライン取りが求められます。

透明感のある素材を選ぶ

ジルコニアやe.maxなど、光の透過性が高く、歯ぐきの色にも調和しやすいセラミック素材を用いることで、自然な見た目を実現できます。とくに前歯では、単に白くするだけでなく、周囲の歯とのバランスが重要です。

色合わせと仮歯の確認

仮歯の段階で歯ぐきとの調和や違和感の有無を確認し、最終補綴物に反映することが自然な仕上がりには欠かせません。歯の色調だけでなく、形・角度・丸みなども細かく調整します。

歯科技工士との連携

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、常駐の歯科技工士と歯科医師が連携し、患者様のお顔立ちや口元に合わせた設計を行っています。
また、患者様と技工士が直接コミュニケーションをとることができるため、「思っていたより白すぎる」「もう少し丸みをつけたい」といった細かなご要望にも対応可能です。

1day治療でも再治療は可能

当院では、1日でセラミック治療を完了する「1dayセラミック治療」も提供しております。
再治療となると、日数や工程の多さを不安に思われる方もいらっしゃいますが、当院ではスキャンから設計、製作、装着までを院内で完結できるため、短期間で美しく仕上げることが可能です。

短時間でも高品質な補綴物を実現

マイクロ単位での調整をCAD/CAMシステムで行い、技工士が最終仕上げを手作業で担うことで、スピードと精度を両立させています。
患者様のご希望と、お口全体のバランスを加味したデザインにより、「どこを治療したのか分からない」と言われるほど自然な仕上がりを目指します。

まとめ

前歯のセラミック治療後に歯ぐきが腫れる原因は、マージン設計や補綴物の適合不良、セメントの残留などが多く見られます。
放置すると審美性だけでなく健康にも悪影響を与えるため、早めの相談と適切な再治療が大切です。

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、歯科医師と歯科技工士が密に連携し、1日での高品質な再治療にも対応しています。
「前歯の見た目が気になる」「なんとなく歯ぐきが腫れているかも」と感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。

  カテゴリ:未分類