「前歯が黒く見えるのが気になる」:セラミックで解消できる色と透明感の悩み

はじめに

笑ったときや話しているときに、前歯が黒く見えてしまう――。
そのような見た目のお悩みを抱えて来院される患者様は少なくありません。
歯が黒く見える原因にはさまざまな要素が関係しており、表面的な着色だけではないことも多々あります。
本コラムでは、前歯が黒く見える理由と、それをセラミックで自然に美しく改善する方法について、歯科医師の視点から解説します。

前歯が黒く見える原因とは?

神経を取ったことによる歯の変色

虫歯や外傷などで神経を取った歯(失活歯)は、時間が経つにつれて内側から黒く変色していきます。
これは血液やたんぱく質の分解物が象牙質に染み込み、光を通さないために起こる現象です。

金属の影響による黒ずみ

過去の治療で金属製の土台(メタルコア)が使用されていると、セラミックを通して金属色が透けてしまうことがあります。
また、歯ぐきの境目が黒くなる「ブラックマージン」も、金属の使用が原因で起こる現象です。

表面の着色や劣化

喫煙、コーヒー、ワインなどによる着色汚れが付着している場合や、古いレジン充填が変色していることも、前歯の黒ずみの原因となります。

セラミックでどこまで改善できるのか?

高い遮蔽性と自然な透明感の両立

セラミック素材は遮蔽性と審美性に優れており、黒く見える歯の内部を隠しつつ、自然な明るさと透明感を再現できます。
特にe.maxや築盛ジルコニアなどの素材は、光をコントロールしながら色調調整が可能なため、周囲の歯と調和しやすいのが特徴です。

素材だけでなく「色合わせ」も重要

セラミックの色は、A1やB1といったシェード番号だけでなく、切縁(先端)、中央、歯頚部(根元)といった部位ごとに色調が微妙に異なります。
これらをシェードマップや写真を用いて精密に分析し、患者様ごとに最適な色を選定することが重要です。

歯ぐきの黒ずみ対策も含めた設計

ブラックマージンを防ぐためには、金属を排除し、オールセラミックで歯と歯ぐきの境目まで自然に仕上げる設計が求められます。
また、歯ぐきが下がってしまっている場合には、補綴のマージン設定にも配慮が必要です。

ブランパ梅田デンタルクリニックの取り組み

常駐の歯科技工士による高精度な色調再現

当院には常駐の歯科技工士が在籍しており、歯科医師と緊密に連携しながら、患者様の口元の色・質感・光沢感を直接確認して補綴物を製作します。
色のニュアンスや透明感など、写真だけでは伝えきれない細かな点も共有可能です。

1day治療でも自然な仕上がりに

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、即日(1day)セラミック治療にも対応しており、スピーディーかつ審美性の高い治療を実現しています。
短時間であっても、妥協のない設計・調整によって「どこを治療したのか分からない」ような自然な仕上がりを目指しています。

まとめ

前歯の黒ずみは、見た目の印象を大きく左右するため、早めの対処が求められます。
セラミックによる治療で、色と透明感を両立させた自然な仕上がりは十分に実現可能です。
見た目に不安を感じている方は、ぜひブランパ梅田デンタルクリニックにご相談ください。患者様一人ひとりに合わせた審美的な治療をご提案いたします。

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