「セラミックにしたのに歯が黒い?」:原因と再治療が必要なサインとは

はじめに

「セラミックにしたのに歯が黒く見える……」というご相談をいただくことがあります。
高額な審美治療を受けたにもかかわらず、思ったような仕上がりにならなかったとすれば、大きなストレスにもなりかねません。
実はこのようなケースでは、セラミック自体に問題があるというよりも、設計・素材・下地の状態に原因があることがほとんどです。
このコラムでは、セラミック治療後に歯が黒く見える原因と、再治療を検討すべきサインについて、歯科医師の立場から詳しくご紹介いたします。

セラミックにしたのに歯が黒く見える主な原因

1. 金属の土台(メタルコア)の影響

以前の治療で金属製の土台(メタルコア)が使用されていると、光を通すセラミックから内部の金属色が透けて見えてしまうことがあります。
特にオールジルコニアなどの遮蔽性が低い素材を使った場合、この影響が強く出ることがあります。

2. 歯根の変色や失活歯の影響

神経を取った歯(失活歯)は、時間とともに内部から変色することがあります。
セラミックで覆っても、内側の暗さが透けて見えることがあり、遮蔽処理や土台の再設計が必要となります。

3. 歯ぐきの黒ずみ(ブラックマージン)

メタルボンド冠などでは、歯と歯ぐきの境目に黒いラインが見えることがあります。
これは金属の露出や歯ぐきの退縮によって起こり、見た目の不調和につながります。

4. シェード選定や設計ミス

セラミックの色調選択が不適切だったり、形態が周囲と調和していない場合も、黒ずんだような印象を与えることがあります。
「白ければ良い」という考えだけではなく、周囲とのバランスが重要です。

再治療を検討すべきサイン

1. 周囲の歯と明らかに色が異なる

隣接歯と明らかに色調が違って見える場合、再治療によって自然な見た目を取り戻せる可能性があります。

2. 光の下で不自然な透けやムラが見える

自然光や蛍光灯の下で不自然な反射が見える場合、内部構造の遮蔽処理や素材選択の見直しが必要です。

3. 歯ぐきとの境目に黒いラインがある

ブラックマージンが明らかに見えている場合、審美的にも衛生的にも再治療が望ましいと考えられます。

当院の再治療へのこだわり

1. 遮蔽処理と構造設計の見直し

金属の土台をファイバーコアに置き換えるなど、内部からの黒ずみを防ぐ処置を徹底します。

2. 技工士との直接連携で色調を調整

ブランパ梅田デンタルクリニックでは常駐の歯科技工士が在籍しており、患者様のお顔立ちや口元を直接確認しながら色調・形態を細かく調整できます。

3. 1dayでも高品質なセラミック補綴

即日(1day)対応でもクオリティを妥協せず、シェード合わせから微調整までその場で完結できる体制を整えています。

まとめ

「セラミックにしたのに歯が黒く見える」という現象には、いくつかの原因がありますが、適切な診査と再治療で改善可能です。
当院では、審美性と機能性を兼ね備えた自然なセラミック補綴を提供しています。
過去の治療に不満がある方も、ぜひ一度ブランパ梅田デンタルクリニックにご相談ください。

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