アーカイブ: 7月 2025

「神経を抜いた歯が黒くなってきた」:セラミック治療での色合わせと内部漂白の違い

はじめに

「前歯の色が黒くなってきた気がする」
「昔、神経を抜いた歯だけ色がくすんできて気になる」
このようなお悩みは、神経(歯髄)を除去した歯によく見られる現象です。
いわゆる「失活歯」は、時間の経過とともに変色してしまうことがあり、審美的な面で気にされる患者様も少なくありません。

本コラムでは、なぜ神経を抜いた歯が黒くなるのか、その対処法としての「内部漂白」と「セラミック治療」の違い、さらにブランパ梅田デンタルクリニックでの治療の選択肢について詳しく解説します。

神経を抜いた歯が黒くなる理由

内部からの色の変化

神経を除去した歯(失活歯)は、歯の内部で血液やタンパク質の残留物が分解されることで、徐々にグレーや黒っぽい色に変色します。
この変色は歯の内部から生じているため、表面をいくら磨いても元には戻りません。

経年的な劣化や詰め物の影響

根管治療後に用いる仮詰めや古い補綴物が透けて見えたり、詰め物の変色が影響する場合もあります。
また、噛み合わせの強い負荷で歯の構造が劣化して、色調が変わって見えることもあります。

対処法①:内部漂白(ウォーキングブリーチ)

歯を削らずに色を戻す選択肢

内部漂白は、歯の中に漂白剤を入れて一定期間置くことで、失活歯特有の内部の色を改善する方法です。
表面のエナメル質は残したまま行うことができ、歯の保存性を重視する方にとっては魅力的な選択肢です。

効果には限界がある

すでに重度の変色が進んでいたり、歯質が薄くなっている場合には、内部漂白だけで自然な白さを取り戻すのは難しいこともあります。
また、色が後戻りしやすい傾向があり、数年後に再び変色する可能性も考慮が必要です。

対処法②:セラミッククラウンでの補綴

色・形・質感を同時に改善

セラミッククラウンによる治療では、変色した歯を適切な形に形成し、審美性の高いセラミックで全体を覆うことにより、色調だけでなく形や透明感も自然に整えることができます。

築盛による色の調整が可能

オールセラミックや築盛ジルコニアを用いれば、隣在歯との色調を細かく合わせることが可能です。
特にブランパ梅田デンタルクリニックでは、常駐の歯科技工士と連携して、患者様のお顔立ちや口元に調和したオーダーメイドの補綴物を製作しています。

内部漂白とセラミック治療の使い分け

削りたくないなら内部漂白が第一選択

「歯を削るのが不安」「治療の痕跡を最小限にしたい」といった場合には、まず内部漂白を検討します。
特に若年層や変色が軽度の場合には有効な選択肢です。

変色が強い・形も整えたいならセラミック

変色の度合いが強く、色だけでなく形や歯列の調和も改善したい場合には、セラミッククラウンが適応となります。
同時に噛み合わせや強度面での補強も可能なため、長期的な予後を考えて選ばれるケースも多くあります。

ブランパ梅田デンタルクリニックのこだわり

1day治療でも高精度な審美補綴

当院では、セラミック治療を最短1日で完了できる体制を整えています。
院内に常駐する技工士が設計から製作までを歯科医師と密に連携しながら行うため、スピードとクオリティを両立しています。

患者様との色調確認も丁寧に

色調や形の確認は、写真やシェードマップを用いて患者様と直接相談しながら行います。
「どの歯をどれくらい白く見せたいか」というご希望にも丁寧にお応えします。

まとめ

神経を抜いた歯が黒く見えるのは、歯の内部からの変色によるものです。
軽度の変色であれば内部漂白で改善できることもありますが、審美性や耐久性、形の調整まで含めて考えるならばセラミック治療が有効です。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがありますので、まずはご自身の状態を正しく知ることが第一歩です。
見た目や仕上がりにこだわりたい方は、ぜひ一度ブランパ梅田デンタルクリニックにご相談ください。

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「黒い歯は全部セラミックにするべき?」:症状別に考える治療の優先順位と判断軸

はじめに

「歯が黒くなってきたので、全部セラミックに変えた方がいいでしょうか?」
こうしたご相談をいただくことがあります。
たしかに、セラミックは見た目が美しく、長期的に安定した治療が可能な素材ですが、すべてのケースで「全面セラミック」がベストとは限りません。
このコラムでは、黒く見える歯の原因を整理しながら、治療の優先順位や判断軸について歯科医師の視点で詳しく解説していきます。

「黒い歯」の原因を正しく把握する

1. 着色・ステインによる表面の黒ずみ

タバコやコーヒー、赤ワインなどの摂取によって歯の表面に色素が沈着することがあります。
この場合はクリーニングやホワイトニングで改善可能であり、セラミックに置き換える必要はありません。

2. 神経を取った歯(失活歯)の内部変色

歯の神経を除去した後、内部の血液やタンパク質が分解されることで、時間とともに歯が灰色~黒っぽく変色していきます。
このようなケースでは、ホワイトニングでは対応しきれず、セラミックによる被せ物が適応になることがあります。

3. 金属修復物による透け・歯ぐきの黒ずみ

昔の治療で使用された銀歯やメタルコアがセラミックや歯ぐきを通して黒く見えてしまうことがあります。
このような場合、金属を取り除き、オールセラミックで補綴し直すことで改善できます。

4. 虫歯や二次カリエスによる変色

内部で虫歯が進行していたり、過去の詰め物の下で二次的な虫歯が起きている場合にも、歯が黒く見えることがあります。
まずは虫歯の除去と感染部位の処置を優先し、必要に応じてセラミック治療を選択する形になります。

全部セラミックにする前に考えるべきこと

1. 機能的に問題のない歯は温存が原則

健康な歯質を多く残している歯にまでセラミックを被せるのは、かえって侵襲的になることもあります。
見た目に強いコンプレックスがある場合を除き、できる限り歯の保存を優先すべきです。

2. 1本の治療で周囲と調和するか

前歯など目立つ部位の場合、1本だけセラミックにしても色調や質感が周囲と合わず、不自然に見えてしまうことがあります。
このようなケースでは、隣接歯も同時に治療することで全体のバランスを整えることができます。

3. 将来的なメンテナンスを見据えた設計

一度に多数の歯をセラミックにする場合、将来的なトラブルや修理への対応力も考慮する必要があります。
必要最小限の本数から始めて段階的に治療を行うという戦略も有効です。

ブランパ梅田デンタルクリニックの対応

常駐技工士と連携した精密な設計

当院では、常駐の歯科技工士と連携し、患者様一人ひとりのご要望や口元の特徴に合わせた精密な補綴設計を行っています。
「1本だけの治療」でも浮かないように、周囲との調和を最優先にしています。

1day対応でも慎重な治療判断

即日治療が可能な体制を整えていますが、すべての症例に即日を適用するわけではありません。
症状やご希望に応じて、必要な治療を適切な順序でご提案します。

まとめ

歯が黒く見えるからといって、すべてをセラミックに変える必要があるわけではありません。
まずは原因をしっかり見極め、それに合った治療を選択することが大切です。
ご自身の歯をできるだけ残しながら、審美的・機能的に満足できる仕上がりを目指しましょう。
「セラミックにするべきか迷っている」という方は、ぜひ一度ブランパ梅田デンタルクリニックへご相談ください。

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「前歯が黒く見えるのが気になる」:セラミックで解消できる色と透明感の悩み

はじめに

笑ったときや話しているときに、前歯が黒く見えてしまう――。
そのような見た目のお悩みを抱えて来院される患者様は少なくありません。
歯が黒く見える原因にはさまざまな要素が関係しており、表面的な着色だけではないことも多々あります。
本コラムでは、前歯が黒く見える理由と、それをセラミックで自然に美しく改善する方法について、歯科医師の視点から解説します。

前歯が黒く見える原因とは?

神経を取ったことによる歯の変色

虫歯や外傷などで神経を取った歯(失活歯)は、時間が経つにつれて内側から黒く変色していきます。
これは血液やたんぱく質の分解物が象牙質に染み込み、光を通さないために起こる現象です。

金属の影響による黒ずみ

過去の治療で金属製の土台(メタルコア)が使用されていると、セラミックを通して金属色が透けてしまうことがあります。
また、歯ぐきの境目が黒くなる「ブラックマージン」も、金属の使用が原因で起こる現象です。

表面の着色や劣化

喫煙、コーヒー、ワインなどによる着色汚れが付着している場合や、古いレジン充填が変色していることも、前歯の黒ずみの原因となります。

セラミックでどこまで改善できるのか?

高い遮蔽性と自然な透明感の両立

セラミック素材は遮蔽性と審美性に優れており、黒く見える歯の内部を隠しつつ、自然な明るさと透明感を再現できます。
特にe.maxや築盛ジルコニアなどの素材は、光をコントロールしながら色調調整が可能なため、周囲の歯と調和しやすいのが特徴です。

素材だけでなく「色合わせ」も重要

セラミックの色は、A1やB1といったシェード番号だけでなく、切縁(先端)、中央、歯頚部(根元)といった部位ごとに色調が微妙に異なります。
これらをシェードマップや写真を用いて精密に分析し、患者様ごとに最適な色を選定することが重要です。

歯ぐきの黒ずみ対策も含めた設計

ブラックマージンを防ぐためには、金属を排除し、オールセラミックで歯と歯ぐきの境目まで自然に仕上げる設計が求められます。
また、歯ぐきが下がってしまっている場合には、補綴のマージン設定にも配慮が必要です。

ブランパ梅田デンタルクリニックの取り組み

常駐の歯科技工士による高精度な色調再現

当院には常駐の歯科技工士が在籍しており、歯科医師と緊密に連携しながら、患者様の口元の色・質感・光沢感を直接確認して補綴物を製作します。
色のニュアンスや透明感など、写真だけでは伝えきれない細かな点も共有可能です。

1day治療でも自然な仕上がりに

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、即日(1day)セラミック治療にも対応しており、スピーディーかつ審美性の高い治療を実現しています。
短時間であっても、妥協のない設計・調整によって「どこを治療したのか分からない」ような自然な仕上がりを目指しています。

まとめ

前歯の黒ずみは、見た目の印象を大きく左右するため、早めの対処が求められます。
セラミックによる治療で、色と透明感を両立させた自然な仕上がりは十分に実現可能です。
見た目に不安を感じている方は、ぜひブランパ梅田デンタルクリニックにご相談ください。患者様一人ひとりに合わせた審美的な治療をご提案いたします。

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「セラミックにしたのに歯が黒い?」:原因と再治療が必要なサインとは

はじめに

「セラミックにしたのに歯が黒く見える……」というご相談をいただくことがあります。
高額な審美治療を受けたにもかかわらず、思ったような仕上がりにならなかったとすれば、大きなストレスにもなりかねません。
実はこのようなケースでは、セラミック自体に問題があるというよりも、設計・素材・下地の状態に原因があることがほとんどです。
このコラムでは、セラミック治療後に歯が黒く見える原因と、再治療を検討すべきサインについて、歯科医師の立場から詳しくご紹介いたします。

セラミックにしたのに歯が黒く見える主な原因

1. 金属の土台(メタルコア)の影響

以前の治療で金属製の土台(メタルコア)が使用されていると、光を通すセラミックから内部の金属色が透けて見えてしまうことがあります。
特にオールジルコニアなどの遮蔽性が低い素材を使った場合、この影響が強く出ることがあります。

2. 歯根の変色や失活歯の影響

神経を取った歯(失活歯)は、時間とともに内部から変色することがあります。
セラミックで覆っても、内側の暗さが透けて見えることがあり、遮蔽処理や土台の再設計が必要となります。

3. 歯ぐきの黒ずみ(ブラックマージン)

メタルボンド冠などでは、歯と歯ぐきの境目に黒いラインが見えることがあります。
これは金属の露出や歯ぐきの退縮によって起こり、見た目の不調和につながります。

4. シェード選定や設計ミス

セラミックの色調選択が不適切だったり、形態が周囲と調和していない場合も、黒ずんだような印象を与えることがあります。
「白ければ良い」という考えだけではなく、周囲とのバランスが重要です。

再治療を検討すべきサイン

1. 周囲の歯と明らかに色が異なる

隣接歯と明らかに色調が違って見える場合、再治療によって自然な見た目を取り戻せる可能性があります。

2. 光の下で不自然な透けやムラが見える

自然光や蛍光灯の下で不自然な反射が見える場合、内部構造の遮蔽処理や素材選択の見直しが必要です。

3. 歯ぐきとの境目に黒いラインがある

ブラックマージンが明らかに見えている場合、審美的にも衛生的にも再治療が望ましいと考えられます。

当院の再治療へのこだわり

1. 遮蔽処理と構造設計の見直し

金属の土台をファイバーコアに置き換えるなど、内部からの黒ずみを防ぐ処置を徹底します。

2. 技工士との直接連携で色調を調整

ブランパ梅田デンタルクリニックでは常駐の歯科技工士が在籍しており、患者様のお顔立ちや口元を直接確認しながら色調・形態を細かく調整できます。

3. 1dayでも高品質なセラミック補綴

即日(1day)対応でもクオリティを妥協せず、シェード合わせから微調整までその場で完結できる体制を整えています。

まとめ

「セラミックにしたのに歯が黒く見える」という現象には、いくつかの原因がありますが、適切な診査と再治療で改善可能です。
当院では、審美性と機能性を兼ね備えた自然なセラミック補綴を提供しています。
過去の治療に不満がある方も、ぜひ一度ブランパ梅田デンタルクリニックにご相談ください。

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“白くて丈夫”だけじゃない:セラミックの見た目・強さ・優しさの3要素とは

はじめに

「セラミックは白くて丈夫」——そうしたイメージをお持ちの患者様も多いのではないでしょうか。
確かに、審美性と耐久性を兼ね備えた素材として広く認知されるようになったセラミックですが、
本当に評価すべき点はそれだけではありません。

現代のセラミック治療では、「美しさ」「強さ」に加えて、「優しさ(生体親和性)」の3要素が重要視されています。
本コラムでは、セラミックの3つの本質的価値について、歯科医療の現場から詳しく解説いたします。

要素①:見た目(審美性)

天然歯のような透明感と艶

セラミックの最大の魅力のひとつが、天然歯に近い質感と光の透過性です。
特に「e.max(イーマックス)」や「ジルコニア+陶材築盛」などの素材を用いることで、
・透明感のある切縁
・グラデーションのある色味
・表面の自然な艶
を再現できます。

これにより、「どの歯が治療されたのか分からない」と感じられるような仕上がりが可能です。

顔全体の印象を左右する“口元”

歯の色や形は、顔の印象に大きく影響します。
特に前歯の治療では、笑ったときのバランス(スマイルライン)や歯の形状、角度も重要です。

セラミック治療では、これらを設計段階から細かく調整できるため、単に「白い歯」ではなく、表情に調和する美しさを追求できます。

要素②:強さ(耐久性)

噛む力に耐える素材の選択

セラミック素材は、圧縮強度に優れているという特長があります。
特に「フルジルコニア」は、奥歯のように強い咬合力がかかる部位にも適しており、金属に匹敵する耐久性を持ちます。

さらに、「e.max」も高い強度を持ちながら、天然歯とのバランスを保ったしなやかな特性が魅力です。
適材適所で素材を選択することが、長期的な安定につながります。

経年劣化が少ないのもメリット

レジン(プラスチック)や銀歯と比較して、セラミックは吸水性が低く、変色や劣化に強いという利点があります。
そのため、長期間にわたり美しさと清潔感を保てるという点でも優れています。

要素③:優しさ(生体親和性)

歯ぐきや口腔内にやさしい素材

セラミックは、金属アレルギーの心配がないだけでなく、
・歯ぐきとの境目が黒ずまない
・プラークが付きにくく清潔を保ちやすい
といった生体へのやさしさも特徴です。

歯ぐきとの親和性が高いため、炎症のリスクが低く、自然な歯肉ラインが保たれやすいのもポイントです。

金属を使用しない“メタルフリー治療”

セラミックによる治療は、金属を一切使わないメタルフリー治療が可能です。
これは、金属アレルギーの既往がある方にとって安心な選択肢であり、
将来的なトラブルを回避できる点でも重要な価値を持っています。

ブランパ梅田デンタルクリニックの取り組み

院内技工士による精密な色調設計

当院では、常駐の歯科技工士が患者様のお顔立ちやご希望を直接確認し、最適な色調設計を行っています。
美しさを追求するだけでなく、個性に合った自然な仕上がりを実現することが可能です。

1dayセラミック治療による即日対応

短時間でありながら、精度と審美性を両立させる1dayセラミック治療にも対応しています。
「仕事が忙しい」「何度も通院できない」という方にも、高品質なセラミック治療を1日でご提供する体制を整えています。

まとめ

セラミック治療の本当の価値は、
**「見た目(審美性)」「強さ(耐久性)」「優しさ(生体親和性)」**の3つの要素をバランスよく備えていることにあります。

単なる“白い歯”ではなく、
・自然に見えること
・長持ちすること
・身体にやさしいこと

この3点を兼ね備えた治療こそが、セラミックの理想的な活用法です。

当院では、1本からでもこれらすべてにこだわり、患者様にとって最適な治療をご提案いたします。
セラミック治療をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。

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「セラミックの“色”は誰が決めてる?」:技工士と歯科医師が行う色調設計の裏側

はじめに

セラミック治療を検討されている患者様から、「歯の色って、どうやって決めるんですか?」というご質問をよくいただきます。
実は、セラミックの“色”は歯科医師が一人で決めているわけではありません。

色調の設計には、歯科技工士との密な連携が欠かせず、患者様一人ひとりの肌色や唇の色、笑ったときの印象までを考慮して進められています。
本コラムでは、セラミック補綴の色をどう決めているのか、舞台裏にある専門的な工程と連携体制についてご紹介いたします。

「白ければいい」は間違い?セラミックの色調設計

美しい歯は、ただの“白”ではない

一見すると白く見える歯も、よく見ると部位ごとに色味が異なり、
・切縁(先端)はやや青白く透明感がある
・中央部は最も明るく
・歯肉に近い部分(頸部)はやや黄色がかる
というように、グラデーションが存在します。

この自然な色の移ろいを再現できるかどうかが、セラミック治療の仕上がりを左右します。

画一的な白さでは“浮いて見える”原因に

A1やB1といった明度の高いシェードを選んだとしても、周囲の歯と調和していなければ不自然に浮いて見えるリスクがあります。
そのため、単に「白いセラミックを選べばいい」というわけではないのです。

色調設計の流れと関わるスタッフ

ステップ①:歯科医師によるシェードテイキング

まずは歯科医師が、シェードガイドと呼ばれる色見本を使い、周囲の天然歯と比較しながらベースカラーを選定します。
この際に確認するのは、以下のようなポイントです:
・明度(明るさ)
・色相(赤み・黄みなどの傾向)
・彩度(色の強さ)

また、ホワイトニングを併用する予定がある場合は、治療のタイミングにも注意が必要です。

ステップ②:写真や資料の共有

選んだシェードだけでは再現しきれない場合もあるため、
・顔全体を含むスマイル写真
・アップの口腔内写真
・歯の表面の模様(クラックラインなど)
など、さまざまな角度から撮影した資料を歯科技工士に共有します。

これにより、色だけでなく“質感”まで伝えることができます。

ステップ③:歯科技工士による微調整

届いた情報をもとに、歯科技工士がセラミックの築盛や色付け(ステイン)を行います。
技工士は写真を見ながら、
・透明感の再現
・切縁の青白さ
・艶感の調整
などを施し、天然歯と見分けがつかないような再現性を追求します。

院内技工士がいるメリット

患者様本人を“直接見て”色を決められる

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、院内に常駐する歯科技工士が患者様の口元や顔色を直接確認できる体制を整えています。

これにより、
・写真だけでは読み取れない肌色や表情との調和
・ご本人の希望をその場でヒアリング
・色や形の微調整をリアルタイムで反映
といったきめ細かい対応が可能になります。

微調整も即日で対応可能

1dayセラミック治療を行う当院では、治療当日に補綴物の製作とセットまで完了しますが、
その中で色の微調整が必要な場合でも、その場で対応できるのは院内技工士ならではの強みです。

「もう少しだけ自然な白さにしたい」
「前歯の艶が気になる」

こうした患者様の声を反映させ、精度と審美性を両立した即日治療が実現します。

1本だけの治療こそ、色調設計が命

前歯1本だけのセラミックは最も難しい

特に前歯1本だけのセラミック治療では、周囲の歯との違和感が出やすく、色調設計の正確さが仕上がりを左右します。

天然歯には、個人差のある:
・微細なクラックライン
・表面の反射の仕方
・艶感
があるため、それらを細部まで再現する必要があります。

形・色・光の反射をすべて揃える

この難易度の高い治療こそ、歯科技工士との連携が効果を発揮します。
形・色・光の反射まですべてがそろったときに、「どこを治療したのか分からない」と言われる自然な仕上がりが完成します。

ブランパ梅田デンタルクリニックのこだわり

色選びは“患者様と一緒に”

私たちは、補綴物の色調設計を歯科医師・技工士・患者様の三者で行うことを大切にしています。
最終的な満足度を高めるためには、「思っていた色と違う…」を防ぐ確認ステップが不可欠です。

最短1日で、最高の仕上がりを

院内技工士と連携し、1日で審美性・精度の高い補綴物を仕上げる体制が整っています。
即日でも、時間をかけたかのような自然な仕上がりが可能です。

まとめ

セラミックの“色”は、単なる白さではなく、患者様の印象を大きく左右する重要な要素です。
その色を決めるのは歯科医師だけでなく、歯科技工士の繊細な感覚と技術、そして患者様ご自身の声が合わさって完成するものです。

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、色調設計を含めたトータルな審美治療を、スピーディかつ高品質に提供しております。
「自然に見えるセラミックにしたい」「色味が不安」といった方は、ぜひ一度ご相談ください。

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「前歯のセラミックで歯ぐきが腫れた!」:よくある原因と審美的に仕上げ直す方法とは

はじめに

「セラミックにした前歯の歯ぐきが腫れてきた」
「治療直後は綺麗だったのに、最近なんとなく違和感がある」
このようなお悩みは、実は少なくありません。

セラミック治療は審美性の高い補綴方法として広く知られていますが、治療の設計や適合精度によっては、時間が経過してから歯ぐきのトラブルを引き起こすことがあります。特に前歯は目立つ部位であり、見た目の美しさだけでなく、歯ぐきとの調和も重要です。

本コラムでは、前歯のセラミック治療で歯ぐきが腫れる原因と、それを審美的に再治療するためのポイントについて解説します。

なぜ歯ぐきが腫れるのか?

マージン設計の不備

セラミックの補綴物と天然歯の境目(マージン)が歯ぐきの中に深く入りすぎていたり、適切にフィットしていない場合、歯肉に慢性的な刺激が加わって炎症を引き起こすことがあります。
特にマージンが歯周ポケット内にあると、清掃が難しくなり、プラークが溜まりやすくなることで歯周病のリスクも高まります。

セメントの残留

補綴物を装着する際に使用した接着用セメントが歯ぐきの中に取り残されると、それが異物反応を起こし、歯肉が腫れたり出血を伴う原因になります。
セメントの除去が不十分な場合は、再治療が必要になるケースもあります。

補綴物の適合不良

セラミッククラウンが歯に正しく適合していない場合、わずかな段差や隙間が炎症の温床となります。これによりプラークが溜まりやすくなり、歯ぐきが慢性的に腫れることがあります。

審美性を保ちながら再治療するには

適切なマージン設定

再治療の際には、補綴物のマージンを歯ぐきのラインに沿って自然にデザインすることが重要です。必要以上に歯肉の中へ侵入しないように設計しつつ、審美性も損なわないライン取りが求められます。

透明感のある素材を選ぶ

ジルコニアやe.maxなど、光の透過性が高く、歯ぐきの色にも調和しやすいセラミック素材を用いることで、自然な見た目を実現できます。とくに前歯では、単に白くするだけでなく、周囲の歯とのバランスが重要です。

色合わせと仮歯の確認

仮歯の段階で歯ぐきとの調和や違和感の有無を確認し、最終補綴物に反映することが自然な仕上がりには欠かせません。歯の色調だけでなく、形・角度・丸みなども細かく調整します。

歯科技工士との連携

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、常駐の歯科技工士と歯科医師が連携し、患者様のお顔立ちや口元に合わせた設計を行っています。
また、患者様と技工士が直接コミュニケーションをとることができるため、「思っていたより白すぎる」「もう少し丸みをつけたい」といった細かなご要望にも対応可能です。

1day治療でも再治療は可能

当院では、1日でセラミック治療を完了する「1dayセラミック治療」も提供しております。
再治療となると、日数や工程の多さを不安に思われる方もいらっしゃいますが、当院ではスキャンから設計、製作、装着までを院内で完結できるため、短期間で美しく仕上げることが可能です。

短時間でも高品質な補綴物を実現

マイクロ単位での調整をCAD/CAMシステムで行い、技工士が最終仕上げを手作業で担うことで、スピードと精度を両立させています。
患者様のご希望と、お口全体のバランスを加味したデザインにより、「どこを治療したのか分からない」と言われるほど自然な仕上がりを目指します。

まとめ

前歯のセラミック治療後に歯ぐきが腫れる原因は、マージン設計や補綴物の適合不良、セメントの残留などが多く見られます。
放置すると審美性だけでなく健康にも悪影響を与えるため、早めの相談と適切な再治療が大切です。

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、歯科医師と歯科技工士が密に連携し、1日での高品質な再治療にも対応しています。
「前歯の見た目が気になる」「なんとなく歯ぐきが腫れているかも」と感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。

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