「前歯こそ“手仕事”が活きる」:歯科技工士が再現する透明感と個性

はじめに

「セラミック治療=白くて美しい歯」というイメージをお持ちの方も多いですが、その仕上がりに“違和感”を感じてしまうケースも少なくありません。とくに前歯の治療では、わずかな色調・質感のズレが笑顔の印象を大きく左右します。

このような“前歯の審美領域”では、歯科技工士による手作業の築盛や調整が、機械だけでは再現できない繊細な美しさを引き出す鍵となります。

前歯のセラミック治療が難しい理由

透明感・グラデーションの再現

前歯は光を多く受けるため、切端から歯頸部にかけて自然なグラデーションが見られます。この透明感の再現は、単層構造のモノリシックジルコニアでは限界があり、複数の陶材を用いて築盛する技術が必要です。

形態と表面テクスチャー

前歯の印象を左右するのは色だけではありません。歯の丸み・角度・表面の溝(マメロン)・微細な凹凸など、天然歯には個性があります。

こうした形態の調整は、CAD設計だけでなく、最終的に手での加工・研磨が欠かせません。

対称性と顔貌との調和

前歯は口元の中心に位置するため、左右の対称性やスマイルラインとのバランスが重要です。歯だけでなく、唇・顔全体との調和も考慮したデザインが求められます。

歯科技工士による手仕事の価値

1本ごとに異なる色調の再現

天然歯はすべて同じ色ではなく、中央・側面・先端で色の濃さや透明度が微妙に異なります。院内技工士が患者様の歯を直接見て色を調整することで、シェードガイドだけでは再現できない色調の再現が可能になります。

ライティングと顔貌に応じた設計

光の入り方や顔貌の個性に応じて、反射・透過の具合を調整できるのも手仕事の強みです。写真では分からない“リアルな印象”を読み取るには、実際に患者様と対面する必要があります。

CAD/CAMとのハイブリッド設計

CADでベースを設計し、その上に技工士の手で微細な調整や築盛を加える「ハイブリッド設計」が、前歯セラミックの新しいスタンダードです。スピードと精度を両立しつつ、唯一無二の自然な歯を作り出します。

ブランパ梅田デンタルクリニックの取り組み

院内技工士が直接患者様と対話

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、技工所に依頼するのではなく、院内に常駐する歯科技工士が担当します。歯科医師とともに患者様の希望を聞きながら、色・形・質感の要望を細部まで反映します。

1day治療でも前歯に対応可能

即日治療というスピード感の中でも、技工士が院内で作業を行うことで、高品質な前歯の補綴が可能です。その場で色や形を確認・微調整できるため、満足度の高い仕上がりが実現します。

まとめ

前歯のセラミック治療は、“白い歯を入れる”だけの作業ではありません。その人の顔立ち・笑顔・個性に合わせた、繊細なデザインと設計が求められます。

そして、その仕上がりを支えるのが、歯科技工士による手仕事です。

ブランパ梅田デンタルクリニックでは、機械任せではない“人の目と感性”を活かした前歯治療を行っています。前歯の見た目に不安がある方や、より自然な仕上がりをお求めの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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