はじめに
セラミック治療を検討する際、患者様が重視されるのは「見た目の美しさ」や「耐久性」といった結果面が多くを占めます。
しかし、その仕上がりに大きく関与しているのが、歯科技工士の存在です。
特に、院内に歯科技工士が常駐している歯科医院では、患者様一人ひとりの細かな要望に応じたオーダーメイドの補綴物が作成できるため、審美性・適合精度の両面において大きなアドバンテージがあります。
このコラムでは、院内技工士の存在がセラミック治療にどう影響するのか、そして“見える技工”がもたらす信頼についてご紹介します。
歯科技工士の役割とは
補綴物の設計・製作のスペシャリスト
歯科技工士は、歯科医師が採得した型やスキャンデータをもとに、クラウン・ブリッジ・インレーなどの補綴物を設計・製作する専門職です。
色や形、透明感などを細かく調整し、まさに“顔の一部”となる歯を完成させるための重要なパートナーです。
セラミック治療で求められる美しさと精度
セラミック治療では、単に白い歯を作るだけでなく、
・周囲の歯との色調の調和
・天然歯のような透明感の再現
・正確な適合による長期安定性
が求められます。
このような高度な要求に応えるには、歯科技工士の感性と技術が欠かせません。
院内技工と外注技工の違い
スピードと調整力に差が出る
院内技工の場合、補綴物の設計から製作、調整までを同じ施設内で完結できるため、
・補綴物の製作スピードが速い
・微調整がその場で可能
・歯科医師と技工士の意思疎通がスムーズ
という点が大きなメリットです。
一方、外注技工では、やり取りに時間を要し、細かな修正や確認に手間がかかることがあります。
技工士が患者様と“対話”できる強み
院内に技工士が常駐している医院では、患者様ご自身と技工士が直接対話することが可能です。
たとえば、
・「少し明るめの色にしたい」
・「前歯の形をもう少し丸くしたい」
といった要望を、患者様の口元や表情を見ながら、技工士が直接ヒアリング・反映することができます。
これは、技工士が“見える”歯科医院ならではの強みです。
セラミック治療における院内技工のメリット
完成度を高める色調調整
セラミック歯の色調は、シェードガイドや写真だけでは再現が難しいケースもあります。
院内技工士が直接、患者様の肌色・唇の色・口元の印象を確認することで、
より自然で透明感のある仕上がりが可能になります。
仮歯から最終補綴物へのフィードバック
仮歯の段階で見た目や噛み合わせを確認し、
「もう少し長く」「丸みを持たせてほしい」といった希望を受けて、最終補綴に反映するプロセスも、
院内技工があるからこそ迅速に行えます。
即日治療における対応力
ブランパ梅田デンタルクリニックのように、1dayセラミック治療を行っている医院では、スピードと精度を両立させる必要があります。
この点でも、院内技工が大きく貢献しており、短時間であっても
・高精度のCAD/CAM設計
・リアルタイムの技工士の調整
によって、美しい補綴物が完成します。
患者様の満足度と安心感
“誰が作っているのか見える”安心感
補綴物は、見た目の印象を大きく左右するだけでなく、咀嚼や発音、さらには表情にも関わってきます。
その重要な部分を“誰が・どこで・どのように”作っているのかが見えることで、患者様の安心感は大きく変わります。
希望をその場で伝えられる利点
「この色で本当に大丈夫だろうか?」
「もっと自然に見えるようにしたい」
こうした不安やご希望を、その場で相談・反映できる環境は、治療の質と満足度を高める重要な要素です。
ブランパ梅田デンタルクリニックの取り組み
常駐技工士との密な連携
当院では、技工士が常駐しており、診療中に技工士がチェアサイドで確認を行うこともあります。
歯科医師・技工士・患者様の三者がリアルタイムに連携することで、より精密で審美的な補綴治療を実現しています。
スピードとクオリティを両立する体制
1day治療においても、精度や美しさを妥協することなく、
・技工士による即時対応
・色調確認・微調整の実施
・仕上がり確認の迅速な反映
を可能にしています。
まとめ
歯科治療の成功は、歯科医師の技術だけでなく、技工士との連携によって大きく左右されます。
とくに審美性の高いセラミック治療においては、
・患者様の希望を汲み取る力
・素材や色の選択
・自然な形態の再現
すべてにおいて、院内技工の存在が欠かせないものです。
ブランパ梅田デンタルクリニックでは、「技工士が見える安心感」と「1日で完成する高精度な補綴物」を両立する体制を整えています。
ご自身の歯の仕上がりにこだわりたい方、安心して治療を受けたい方は、ぜひ一度ご相談ください。