- はじめに
歯科治療は、心身にさまざまな負担をかける医療行為です。特に「歯科恐怖症」や「パニック障害」を抱える患者様にとっては、治療中の不安感や緊張によって通院自体が大きなハードルとなることも少なくありません。
近年、歯科業界ではCAD/CAMシステムの導入により、補綴物の設計から製作・装着までを一日で完了させる「1day治療」が可能となってきました。この革新的なデジタル技術は、単なる治療のスピードアップにとどまらず、パニック障害などで通院が困難な患者様の「通いやすさ」にも大きな影響を与えています。
本コラムでは、CAD/CAMシステムがもたらす治療のパラダイムシフトと、それがパニック障害を持つ患者様にもたらすメリットについて解説いたします。
CAD/CAMが可能にした1dayセラミック治療
設計から装着までを一日で完了
CAD/CAMとは、Computer-Aided Design(設計)とComputer-Aided Manufacturing(製造)を意味し、デジタルスキャンによって得られた口腔内データをもとに、短時間で高精度な補綴物を製作できるシステムです。従来であれば、歯の形成・型取り・技工所への依頼・完成・装着までに数日〜数週間かかることが一般的でしたが、CAD/CAMを導入することで最短1日で治療を完了させることが可能になりました。
時間的・心理的負担の軽減
複数回の通院が不要になることで、患者様のスケジュール調整やストレスの軽減にもつながります。これは、長時間の診療が困難であったり、外出や待ち時間に強い不安を感じるパニック障害の患者様にとって、非常に大きなメリットとなります。
パニック障害と歯科通院のハードル
症状と診療への影響
パニック障害は、突然の激しい動悸や息苦しさ、強い不安感を伴う発作が特徴であり、外出先や治療中に発作が起こることへの不安から、歯科受診を避ける方も多くおられます。そのため、短時間で終わる治療や、事前に流れが明確にされている診療スタイルが望まれます。
通院回数が少ないという安心感
1day治療によって「何度も通わなくて済む」という安心感が生まれ、治療に対する心理的ハードルを大きく下げることができます。さらに、処置内容をあらかじめ説明し、時間管理を徹底することで、不安要素を最小限に抑えることが可能です。
ブランパ梅田デンタルクリニックの取り組み
1dayセラミック治療に特化した設備と体制
当院では、CAD/CAMシステムを用いた1day治療に特化しており、常駐の歯科技工士と連携することで、その日のうちに審美性・機能性を兼ね備えた補綴物を装着することが可能です。これにより、通院回数を最小限に抑え、患者様の負担を軽減しています。
パニック障害の患者様への配慮
当院では、治療の流れや所要時間、処置内容を事前に丁寧にご説明し、患者様の不安に寄り添った対応を行っています。院内で技工士と歯科医師が密に連携しているため、治療中の調整や要望にも迅速に対応でき、長時間の診療が難しい方でも安心して治療を受けていただけます。
まとめ
CAD/CAMシステムの導入によって、歯科治療はより短期間で、かつ高品質に提供できる時代となりました。中でも1dayセラミック治療は、パニック障害などを抱える患者様にとって、通院回数を減らすという大きな安心材料となっています。
ブランパ梅田デンタルクリニックでは、デジタル技術とチーム医療によって、誰にとっても通いやすい歯科治療を実現しています。パニック障害などで歯科通院に不安を感じておられる方も、まずはお気軽にご相談ください。