はじめに
セラミック治療をご検討中の患者様から、よくいただくご質問の一つが「治療中に痛みはありますか?」というものです。見た目の美しさや耐久性が評価されているセラミック治療ですが、「痛み」に関する不安がハードルになっている方も多いかもしれません。
本記事では、セラミック治療における痛みの有無や、痛みが起こるとすればどのタイミングなのか、また当院で行っている痛みへの配慮についてご紹介いたします。
セラミック治療の流れと痛みが発生しやすいタイミング
1. カウンセリング・診査
この段階では痛みはありません。レントゲン撮影や口腔内写真の撮影、歯の状態の確認などを行います。
2. 歯の形成(削る処置)
セラミッククラウンやインレー(詰め物)を装着するには、歯を適切な形に削る必要があります。このとき麻酔を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。ただし、歯の神経に近い部分まで削る場合や虫歯が深い場合は、処置後に軽い痛みやしみる感覚が出ることもあります。
3. 仮歯・仮封の期間
仮歯や仮封材で歯を保護している期間に、強く噛んだときなどに違和感や軽い痛みを感じることがあります。これは一時的なもので、最終補綴物が装着されると治まるケースがほとんどです。
4. 最終的なセラミック装着
セラミックを歯に接着する工程でも、基本的に痛みはありません。まれに接着後に軽度な違和感や鈍痛を感じる方もいらっしゃいますが、数日で落ち着くことがほとんどです。
痛みが出やすいケースとは?
神経に近い深い虫歯の場合
虫歯が進行して神経の近くまで達している場合は、セラミック処置の前に根管治療(歯の神経を取り除く治療)が必要になることがあります。この治療は麻酔を行ったうえで実施されますが、治療後に違和感や鈍痛が残ることがあります。
かみ合わせの不調和
セラミックを装着した後に、かみ合わせが微妙に合っていないと、歯が当たるたびに痛みや違和感を感じることがあります。この場合は微調整を行うことで症状が改善します。
当院の痛みへの配慮
表面麻酔の併用と丁寧な注射技術
針を刺す前に表面麻酔を行うことで、麻酔注射そのものの痛みを感じにくくします。また、患者様の負担をできるだけ軽減できるよう、慎重で丁寧な注射を心がけています。
不安を軽減するコミュニケーション
患者様の緊張や不安は痛みの感じ方にも影響します。当院では治療前にしっかりと説明し、ご納得いただいてから処置を進めるように心がけています。
院内技工士による精密な補綴物製作
噛み合わせの違和感や装着後の痛みを防ぐために、当院では院内技工士と連携して精密な補綴物の製作を行っています。必要に応じてその場で調整も可能です。
まとめ
セラミック治療は基本的に「痛みの少ない治療」です。歯の状態や個人差によっては軽い痛みや違和感を感じることもありますが、多くの場合は一時的であり、適切な処置や調整によって解消されます。
痛みに不安を感じている方こそ、安心して治療を受けていただけるよう、当院ブランパ梅田院では丁寧なカウンセリングと痛みに配慮した処置を心がけています。ご不明点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。