はじめに
「八重歯が目立つのが気になる」「前歯のガタガタを整えたい」──乱杭歯や八重歯といった歯列の不揃いは、見た目に大きく影響するだけでなく、日常生活にも様々な支障をきたすことがあります。
従来、歯並びを整えるには矯正治療が一般的でしたが、最近ではセラミック治療を活用することで、短期間で審美的な改善を図る方も増えています。
本コラムでは、「乱杭歯の八重歯はセラミックで改善できるのか?」という疑問に対して、メリット・デメリットを含めて詳しく解説いたします。
乱杭歯・八重歯とは?
歯が重なり合って生える状態
乱杭歯とは、歯がまっすぐに並ばず、互いに重なり合ったり、ねじれて生えてしまう状態を指します。特に上の犬歯(糸切り歯)が歯列から外れて飛び出すように生える状態を「八重歯」と呼びます。
見た目だけでなく機能的な問題も
乱杭歯や八重歯があると、見た目の印象に影響するだけでなく、以下のような機能的な問題も発生します:
- 歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まる
- 咬み合わせが悪く、顎関節に負担がかかる
- 発音に影響が出る場合がある
そのため、審美目的に加えて、口腔の健康維持という観点からも改善が求められるケースがあります。
セラミックで歯並びを整えるという選択肢
短期間で審美的な改善が可能
矯正治療では歯を動かして整えるため、治療期間が数ヶ月〜数年に及ぶのが一般的です。一方、セラミック治療では、歯の形や向きを整えた上で、セラミッククラウンを装着することで、1〜2ヶ月以内に美しい見た目を実現することが可能です。
特に適応しやすいケース
セラミック治療が特に適しているのは、以下のような場合です:
- 前歯の数本に軽度の乱れがある
- 咬合の大きなズレがない
- 審美目的で素早く仕上げたい
このようなケースでは、健康な歯の一部を削ることで整えた後、透明感の高いセラミック素材を用いて美しく仕上げることができます。
セラミック治療の流れ
1. カウンセリングと診査
まずは現在の歯並び、咬み合わせ、笑顔時の見え方を写真・模型・レントゲンなどで分析し、セラミック治療が適応可能かを診断します。
2. 仮歯による見た目とバランスの確認
歯を形成した後、仮歯を装着して形態・長さ・位置のバランスをチェックします。ここで、笑ったときの見え方や発音、咬み合わせも確認できるため、最終的な補綴物の精度を高める工程となります。
3. セラミックの製作と装着
最終的なセラミッククラウンやベニアは、院内または提携の技工所で製作されます。形や色、透明感は、患者様一人ひとりに合わせてオーダーメイドで設計され、装着後には調整と研磨を行い、自然な仕上がりを追求します。
セラミック治療のメリットと注意点
メリット:短期間で高い審美性を実現
・矯正に比べて治療期間が圧倒的に短い
・歯の色や形も同時に改善できる
・仮歯で仕上がりを確認しながら治療を進められる
注意点:健康な歯を削る必要がある
一方で、健康な歯を削ることは避けられません。削る量や歯の状態によっては神経を取る必要が出ることもあるため、慎重な診断と同意が不可欠です。
長期的な耐久性とメンテナンスも重要
セラミックは変色しにくく耐久性にも優れていますが、咬合圧や歯ぎしりが強い場合には割れるリスクもあります。マウスピースの使用や定期的なチェックが重要です。
1dayセラミック治療にも対応
ブランパ梅田デンタルクリニックの強み
当院では、院内のCAD/CAMシステムを活用した「1dayセラミック治療」にも対応しています。初回の診療から当日のセラミック装着までを1日で完結することも可能です。
院内に常駐する技工士と歯科医師が連携し、その場で色調・形態・透明感を確認しながら補綴物を製作するため、スピーディかつ高品質な仕上がりが実現できます。
矯正との併用が必要なケース
歯列全体に大きなズレがある場合
セラミックで整えられるのはあくまで歯冠(歯の見えている部分)の方向や形状の修正です。歯根の位置まで大きくズレているような場合は、まず矯正治療で土台を整えることが必要になります。
矯正後の仕上げとしてのセラミック
矯正治療後に残った歯の欠けや形の不整、色ムラなどを補正するためにセラミックを併用するケースもあります。矯正+補綴による「最終仕上げ」は、審美的にも非常に完成度の高い結果が得られます。
まとめ:八重歯や乱杭歯にも多様な治療法がある
「八重歯は矯正しないと治らない」と思われがちですが、症例によってはセラミック治療によって美しく、自然に仕上げることが可能です。
見た目に悩まれている方、短期間で印象を変えたい方、矯正に抵抗がある方にとって、セラミック治療は非常に魅力的な選択肢です。
ブランパ梅田デンタルクリニックでは、院内技工士と連携し、患者様一人ひとりに最適な治療プランをご提案いたします。八重歯や前歯のガタつきでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
症例写真はInstagramもみてみてくださいね(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”